【2018年8月】ミンスクの一日

8月、今回紹介するベラルーシの町はビテプスク(ビテプスク州)です。国の北東にあるこの町が設立されたのは974年。住民の数は35万人超。首都ミンスクからは列車で移動(281㎞)することになります。

第二のパリと称される芸術の町ビテプスクは何といっても世界的に著名な画家マルク・シャガールの故郷として知られています。中心地を少し歩いて行くと、シャガールの住んでいた家が博物館としてあります。1900年代にシャガールの父が建てたこの家は、彼の生活の様子と作品への取り組みが思い起こされる博物館として1997年から一般公開されるようになりました。家の中庭や、ここに来るまでの通り道には本人像が訪問者を迎え、この偉大な画家が町の誇りであることが感じられます。この博物館からさらに先に歩いて行くと、マルク・シャガール美術館があり、そこでは彼が残した多くの作品が見れます。

町を流れる大きなドィビナ川の流れがビテプスクの外観を美しく映し出します。川岸沿いには町の名所であるウスペンスキー大聖堂、勝利者公園、歴史的司会議事堂、そしてその先にはミンスクに負けないぐらいの都会が広がっています。

また、中心から少し行くと、小川の流れに沿って豊かな森の中を歩ける《植物園》散策コースがあります。このように、都会の雰囲気と自然の豊かさが見事にマッチした美しきビテプスクは訪れる人の心に強く残る町です。

ビテプスクへ来た時に、ぜひ寄りたいもう一つの美しい町がポーラツクです。同じ州にあるビテプスクからは電車で1時間の距離です。

ポーラツクはベラルーシの領土に初めて出現した(862年~)最も古い歴史を持つ町です。ここは、ベラルーシが誇る二人の偉大な啓発者の発祥地として有名です。1125年に町の名所である女性修道院を建てた教育者・修道女エフロシニヤ・ポーラツカヤと、1517年にベラルーシで初めて印刷された本(聖書)を発行した作家フランチスク・スカリナです。彼らの生きた時代、ポーラツクは公国であり、リトアニア大国に吸収され、ロシアの一部になるなど、ベラルーシの歴史はすべてここから始まりました。歴史ある聖ソフィヤ大聖堂は見ごたえのある壮大な建物となっています。

夏のシーズンはいくつかの町のことを紹介させてもらいましたが、ベラルーシには私達が訪れたくなる場所がたくさんあります。そして、そこに住む人々とのあたたかい 出会いがまた私達の絆を強くしてくれるはずです。 (田中 仁)