ウクライナ情勢について

NPO法人 チェルノブイリ医療支援ネットワークは設立して30年、皆さまのご協力のもと、ベラルーシ共和国のチェルノブイリ原子力発電所事故の被災者に医療支援を行って参りました。これからも引き続き医療支援を行い続けます。

 広島原爆で幼い兄を亡くし、またご自身も被曝2世であったロシア語医療通訳の山田英雄先生は、1976年旧ソ連のパトリス・ムルンバ記念民族友好大学医学部を卒業され、ソ連の医師免許をお持ちの方でした。この山田先生は当法人の医療顧問として1997年から参加していただいておりましたが、2019年持病の悪化で容体が急変し、帰らぬ人になられました。亡くなられるその日まで活動された山田英雄先生は、ウクライナの原発事故被災者の方に医療支援を行うよう言い残されました。また、政治や思想ではなく、医療を通じて貢献することこそ支援であると話されておりました。

 今般、ウクライナで起きた不幸な戦争で多くウクライナ人が大変な苦労をされていることに鑑み、私共法人は、山田先生の遺志をまっとうするために医療を通じたウクライナ難民支援を行います。

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