2023年3月①ブレスト編

 3月後半に入ってようやくプラスの気温となり、春の訪れを感じられるようになった現地レポートです。今回は、長らく行っていないブレスト市(州)の様子もお伝えしたいと思います。

 久しぶりに(私たち医療支援ネットワークとの間で)連絡を取り合ったブレスト内分泌診療所アルトゥール院長から、移動検診の実施状況を報告してもらいました。以下は提供していただいた最新のプレゼンテーション・ファイル内にある、移動検診車の活動記録写真と病症発見率データです。

<ファイル part1>

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<ファイル part2> (続き)

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 アルトゥールさんをはじめ、ブレスト内分泌診療所のスタッフの皆さん、現在の医療活動報告と貴重な資料のご提供まことにありがとうございます。これからも続く協力関係と友情に感謝するとともに、またお会いできる日を楽しみにしています。

 さて、私たちCMN訪ベラメンバーがよく知っているブレストの町はどうでしょうか。最近、学校の観光学習でブレスト州の名所を回ってきたばかりの知り合いの生徒さん達に、その様子をおしえてもらいました。

 ミンスクから団体バスで約4時間、ブレスト市に到着します。特に印象に残ったのはやはり、日暮れとともに町の中心通りにランプライターが現れて外灯に明かりをつけていく伝統です。私たちもよく見てきた光景ですが、今も同じ方が火を灯しているようです。2009年から復活したこの伝統を毎晩欠かすことなく守っています。彼の制服のボタンを握り願い事をすると、必ずそれが叶うという言い伝えもあります。

ブレスト市ランプライター(提供動画)
①②ブレスト市ランプライター(提供写真)
③ブレスト市中忍の外灯ランタン通り(提供写真)
④ブレスト市中心通りで外灯に灯りがつけられていく伝統の様子(2016年)

 ブレスト中心からバスで約2時間の距離にあるコサヴァ市(ブレスト州イヴァンツェヴィッチ地区)には有名なコサヴァ城(1838年建設)があります。貴族の紋章が名づけられたこの<プスロフスキー宮殿>内には5つのホールがあり、中央ホールにはこの土地の伝説を語る展示品が並べられており、ホワイト・ホールはかつてのコサヴァ市の所有者プスロフスキー伯爵家の歴史に捧げられ、さらに二つのホールで過ぎ去った世紀の出来事と現代の再建築について語られていて、第五ホールは展示室専門となっています。豪華な室内装飾に絵に描いたような美しさの城外観、ブレストに行った時はぜひ訪れてみたい観光名所のひとつですね。

ブレスト州コサヴァ城(提供写真)
①まわり ②外観 ③室内 ④外側 ⑤天井 ⑥内装 ⑦入り口

 この他にも、ブレスト州には前回訪問時に移動検診車で一緒にまわったピンスク市、イヴァノヴァ市、ストリン市等、魅力的な町・住民の皆さんとの素敵な出会いがあります。次回ブレストでの医療支援活動がお互いに待ち遠しいです。

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