2025新年を迎えたミンスク、現地からお祝いの様子をお届けします。
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左:広場 右:ショッピングモール内
年末から街中に出現するクリスマスツリー(写真①)の壮大さと美しいイルミネーションには圧倒されます。人々の会話も、それぞれ家のもみの木の飾りつけ準備等お祭りモード一色になります。
この時期、学校が冬休み(12/25~1/7)の子供たち以外は、実は仕事の追い込みや(大学では)試験期間で忙しいようです。だいたい12月31日、1月1日と2日が公休日ですが、その時も働いてる人は少なくありません。それでも、忘年会で夕方6時から明け方6時ぐらいまで過ごすなど、ともに頑張ってきた仲間と愉しむ時間を見つけて大切にしています。
年末年始は、学校、大学、職場の友達同士でも時間を見つけて街に繰り出し、ショッピングや美味しい食事でエンジョイします。なかでも冬に温まるイタリアンが人気です。CMN団体の訪ベラで、ブレスト市滞在中に食事したことのあるイタリア料理店<ヴェネツィア>の本場の味は格別でしたが、ミンスクでは中心地にある<パティオ>レストラン(写真②)が有名です。
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左:入り口 右:店内
快適な空間に丁寧なサービス、そしてバリエーションに富んだサラダ、ピザ、パスタ料理の美味、食後のデザートにジェラートやティラミスの甘さに惹かれ、飲み物はカプチーノでほっと一息。とてもおなかもハートも満腹になれる場所です。
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左:ピザ 右上:パスタ 右下:デザート
また、お世話になった人や親しい相手にハッピーニューイヤー・クリスマスプレゼントを贈る伝統はとても大事に守られてきており、お金があっても足りなくても、心のこもった贈りものをお互いにする習慣が幼い時からあります。自分が語学を教えている学生や生徒からもらった中(写真③)には、食べ物・スイーツ、実用的な食器、基礎化粧品、自筆の手紙・絵などがあり、その気持ちのこもったプレゼントにとても胸が熱くなります。こちらからも受けとる相手の喜ぶ顔を思い浮かべて何か工夫したお返しがしたくなり、お祭り気分が盛り上がっていきます。
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大晦日の夜~新年の朝までの過ごし方について若い世代の彼ら(中学生~大学生)にきいてみると、ほとんどが自分の家族(両親や兄弟と、または祖父母や友人の一家も交えて)と0時のカウントダウンを数えたと答え、その時食卓にあったのは、みんな口を揃えたように「シャンパン」、「オリヴィエ・サラダ」、「ローストチキン」と言います。おそらくこの三つが定番のお祝いメニューなのでしょう。
ミンスクでは、新たな年がスタートした直後もこの祭典ムードは続きます。正教が主流で、そのクリスマスが1月7日で、イヴの6日夜中、もしくは翌朝に近所にある教会(写真④)を訪れて一緒に祈祷します。
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そこでも、お互いに祝福の声・メッセージを掛け合い、プレゼント交換をしたり、家に戻った後は暖炉(写真⑤)やセントラルヒーティングにより十分に暖められた室内で家族と食卓を囲んでゆっくりするなど、お正月と似た感じで過ごす祝日となっています。
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このように、新年とクリスマスは主に家族と過ごす特別な祝日で、その合間に親しい友人達と会ってお互いを祝福することもとても大切です。この時期に重なる大変な仕事や学業の数々も、こういった楽しみが待っているからこそ、前向きにガンバれるんだと思います。そこには、かけがえのない幸せな時間が流れています。