春の訪れがとても早い今年(2024年)のミンスク。3月に引き続き、暖かく快晴の日が多い4月。日中の気温は15~25℃まで上がり、まるで夏が来たかのような暑さを感じることも。そのため、現地の桜も4月中旬には開花しました(例年だと5月初め頃にお目見えする)。ミンスクで桜を“お花見”できる場所は基本的に三ヵ所です。
(1)1932年オープンの<中央植物園>(最寄り駅<パルク・テェリュースキンツェフ>=町の中心から目抜通りを真っ直ぐ10分ほど乗り物移動した場所)では、入場口から左の道を行くと桜の木が見えてきます。そこに咲き誇るホワイトピンクの花びらとバックにある緑の木々、快晴の青空とのコントラスト美は見飽きることがありません。
この他にも、広大な敷地内に様々な花と植物、モニュメント、“白鳥の湖”があり、自然を満喫できる絶好の散策スポットとなっています。
(2)1978年開園の<友好と人民の公園>(中心地の<ニャミーガ>駅から出るトロリーバスに乗って10分ぐらいの距離)内に植え付けられた桜並木にも遠目から見てすぐ分かるようサクラが開花しています。ここの花はより白に近いピンク色といったところでしょうか。親子連れが多く小さなお子さん達の遊び場で、開放的な犬の散歩コースともなっています。
(3)2002年に仙台市とミンスク市の姉妹都市提携(1973年~)を記念してつくられた<仙台公園>(町中にある公園で、鉄道ターミナル駅からも徒歩10分ほどの距離)の桜の花は色とりどりです。ホワイトピンクの花びらが咲く木もあれば、濃いめの桃色が鮮やかなサクラが開花した木もあります。
東洋的なデコレーションが施された園内に“Citizen”社製の太陽光発電の両面時計台が仙台とミンスクの現在時刻を示すなど日本色豊かな憩いの広場です。
これら以外にも、長崎浦上天主堂から寄贈された“長崎の鐘”の複製が吊るされている鐘楼があるカトリックの<赤い教会>(中心地で<仙台公園>からも徒歩5分)や正教会の日本聖ニコライ堂(中心地より15分ほど乗って移動した終点の<カーメンナヤ・ゴールカ>駅からバスで5分)の敷地内でも立派に咲き誇っている桜の花を目の当たりにできます。
今の時期、ミンスクで咲く桜の木の下には、その美しさを写真におさめたり、記念に自撮りしたり、自分の大切な家族や友達と一緒に観賞する人でいっぱいになります。その幸せそうな姿を見ると、とてもあたたかい気持ちとなり、春を肌で感じとれます。