現在の活動
- 移動検診車導入による早期診断・治療システム確立のための移動検診団派遣(1997年より年1~2回)
- 医療機器・試薬などの定期的な支給
- ベラルーシから関係者を招いての現地報告会(1992,1997,1999,2001,2003)
- 日本の関係者による現地報告会開催(ほぼ毎年)
- チェルノブイリ写真展・絵画展の開催
- 被災者と障がいを持つ若者による福祉工房「のぞみ21」の作品販売
- バザーの開催(民芸品・ベラルーシ料理の販売を通しての活動紹介)
- 会報「チェルノブイリ通信」の発行(年3~4回)
現在行っている主な事業
プロジェクトの名称
移動検診車導入による早期診断・治療システム確立のための移動検診団派遣
活動範囲
ベラルーシ共和国ブレスト州ブレスト市。(※ブレスト州ストーリン地区での5年にわたるプロジェクト[1997年-2001年]を終え、現在はブレスト市に拠点を置く。)
内容
ベラルーシの地方末端病院において、日本・ベラルーシ医療専門家合同チームによる甲状腺ガン検診を行う。
日本側は武市宣雄医師(広島甲状腺クリニック院長)、清水一雄医師(日本医科大学外科学第2講座主任教授・内分泌外科部長)、ベラルーシ側はアルツール・グリゴロビッチ医師(ブレスト州立内分泌診療所)、ラリサ・ダニーロバ医師(国立医学再教育センター内分泌病棟)、ベラルーシ赤十字を中心として移動検診チームを作っている。
1997年にベラルーシ赤十字に贈呈した移動検診車(愛称「雪だるま号」)を活用し、その後支援物資として関係機関に医療機器を届ける。(※2003年に「雪だるま号」2005年に「ゆきだるま3号」は廃車となり、2020年に「雪だるま3号」を贈呈した。)
「雪だるま号」に首都ミンスクで基幹病院の専門家、日本からの医療支援物資を載せ、ブレスト州立内分泌診療所へ移動、検診。毎回の検診での対象者は、現地医師による日常の検診で甲状腺に異常の認められた患者。検査結果は日本、ベラルーシ合同で分析し結果を確認、総合診断を行っている。検診団訪問時に合わせ、関係機関へ医薬品・医療機器の支援を行っており、また1998年からは、秋の訪問時に合わせミンスクで開催される医学シンポジウムで、日本人医師も発表を行い、現地関係者より高い評価を受けている。
1999年からは、ブレスト州からミンスクの病院へ向かう患者の交通機関としての「雪だるま号」の活用も開始された。月に2回、首都ミンスクの基幹病院での診察が必要とされる患者にとって、重要な交通手段となっている。
現地での協力団体は、国際赤十字連盟ベラルーシ支部、医学再教育センター内分泌教室、ブレスト州赤十字、ブレスト州立内分泌診療所ほか