【2018年12月】ミンスクの一日

こんにちは!2019年を迎えるミンスクからクリスマス・レポートです。ベラルーシでは正月をはさんでクリスマスが二回祝われます(カトリックの12月25日とロシア正教の1月7日)。12月も終盤に差し掛かる頃、町ではクリスマス・新年に向けた様々な催しが行われています。その中でも、日本では見られないようなイベントをお伝えしましょう!

2018年12月22日、文字通り[特別な陸上競技ショー]がミンスク中心にあるショッピングモール“スタリッツァ”で開催されました。これは、今年で四回目となるベラルーシ陸上競技連盟主催の走高跳び国際大会でもあります。大会には国内外の走り高跳びの選手が参加し、集まった大勢のファンや買い物客の前で競い合います。司会者のマイクパフォーマンス、チアダンサー達によるダンスパフォーマンスなど、普段の陸上競技会とは異なる雰囲気のなか観客と選手は盛り上がっていきます。フィギアスケートに例えるなら、試合後の”エキシビション”で選手達がファンサービスの演技をしている様子でしょうか 。

この走り高跳びの大会には主に東欧圏の有名な選手が参加し、オリンピックや世界大会で出るような記録も見られます。男女の部門でそれぞれ優勝したのは、2メートル30センチを記録した地元ベラルーシのマキシム・ニダセコフ選手と2メートルを跳んだロシアのマリヤ・ラシツケネ 選手です。ニダセコフ選手は2018年の男子走り高跳びヨーロッパ選手権で銀メダルを獲得した将来が楽しみな若手、ラシツケネ選手は世界陸上2連覇中 (2015北京、2017ロンドン)の女子走り高跳び界のスーパースターです。このような豪華な顔ぶれによる跳躍の競演を見られる機会は貴重で、ショッピングモールを訪れた人へ夢あふれるクリスマスプレゼントとなっています。

この《クリスマスのスタート》と題されたスポーツエキシビションで始まる12月から1月にかけての催しの数々、目抜き通りをゆくサンタと雪娘の大行進や広場での生演劇などベラルーシならではのお祭り行事のがこれからも盛りだくさんです。ミンスクの中心地で新年をカウントダウンするイベントもありますが、地元では家族で食卓についてテレビを見ながら時計の針が0時を指すのを待ってお祝いをする人が多いようです。その後、夜中の町で行われているイベント・コンサート会場へ出かけ、音楽にのって踊ったり雪のなか打ち上げられる花火を観賞して楽しみます。 このように、笑顔で誰かと一緒に楽しい時を過ごすのがベラルーシ伝統の新年とクリスマスの祝い方となっているのではないでしょうか。 (田中 仁)

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