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チェルノブイリ通信 No.70 (5)
2007年7月30日発行
チェルノブイリ医療支援報告
手紙がつなく子どものこころ
事務局での研修で学んだこと
チェルノブイリ・チャリティライブ
理事研修合宿報告  

理事研修合宿報告レポート
「理念づくり」ワークショップを行いました
被災地から求められる医療支援活動を目指して

チェルノブイリ医療支援ネットワークの活動理念

チェルノブイリ医療支援ネットワークは、
チェルノブイリ原発事故で被災した人々のために、
現地から求められる医療支援活動を行います。
この活動を通して、日本とベラルーシの人々との
心と心のつながりを深めます。

何故、今、理念なのか?

 チェルノブイリ原発事故から20年。チェルノブイリ医療支援ネットワークも今年で活動17年目を迎える。

 時とともに運営に携わるメンバーも入れ替わり、それぞれに年を重ねてきた。

 現在、チェルノブイリ医療支援ネットワークの理事長の私(矢野)の場合、26歳の夏に、初めてベラルーシを訪れ、以来、チェルノブイリ被災者への支援を志したわけだが、気が付けば37歳である。まさに光陰矢のごとし。

 日々のメールや月に1回の理事会で、そして年に数回のベラルーシ渡航を通して、この10年間、ベラルーシにおけるチェルノブイリ支援に関わっていくなかで、チェルノブイリ、あるいはベラルーシという言葉に触れない日はほとんどなかった。

 そうしてチェルノブイリが日常化していくなかで、見失ってしまっていることがあるような気がした。

 初めてベラルーシを訪れたときに抱いた「現地で必要とされる支援を届けたい」という想い。

 甲状腺ガンで息子を失った母親と出会い、「何としても甲状腺ガンの検診を広めたい」と願った想い。

 月日が流れ、目標としていた検診活動も順調に進んでいくなかで、しかし、大切な原点は摩耗しているのではないか。長年、活動をともにしてきた理事それぞれに同じだけ時間は積み重なり、状況は変化してきている。

研修
四苦八苦しながら理念を作り出す理事たち

 ならば、今一度、全員が集い、想いを分かち合う必要がある。「何故、チェルノブイリ支援に取り組むのか?」そして、「これから何をしていくのか?」

 心に抱いていることを全て洗いざらい叩き出し、そこから共通の目標を創り出していく。その作業を共有することで、私たちチェルノブイリ医療支援ネットワークの究極の目標を再確認していこう!ということで実施されたのが、今回の理念づくりワークショップである。

 この取り組みでは、各メンバーがチェルノブイリ医療支援ネットワークで取り組んでいきたいことをカードに書き出していく。

 ある者は「チェルノブイリ被災者の困難を具体的に解決したい」と願い。ある者は「ベラルーシと日本の友好を深めていきたい」と想いを書き記した。

 次々と卓上に集まる「やりたいこと」「やるべきこと」。それらは医療支援や募金集め、チェルノブイリ通信の内容に至るまで、枚挙にいとまがなく、私たちの目の前にある膨大な課題を示していた。

 その数多の「やるべきこと」から四苦八苦して一つの文章にまとめたのが、冒頭に提示している理念である。

 この理念は、「あれもやらないといけない、これもしないといけない」と、進む方向を見失ったときの、灯台の灯りのようなもの。道に迷ったら一度、立ち止まり、目指すゴールを確認するためのもの。この理念を道しるべにして、チェルノブイリ医療支援ネットワークはこれからも歩んでいきたい。

 
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