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チェルノブイリ通信 No.52 (2)
2002年3月17日発行
チェルノブイリに関わる人々
・カーチャ医師を偲んで
のぞみ21の民芸品にまつわる情報
飯倉小学校訪問
「映画を撮りたい」 本橋成一監督
映画「ナージャの村」に寄せて
走れ!雪だるま号
ベラルーシからの手紙
・ 募金をいただいた方々

カーチャ医師を偲んで
チェルノブイリ支援運動・九州 代表 矢野宏和

 チェルノブイリ支援運動・九州の活動に関わるすべての人々にとって、悲しいお知らせがあります。
 これまで、ベラルーシでの移動検診に参加して頂いていたカーチャ医師が、今年1月、ガス漏れ事故による火災のため、亡くなられました。生後1ヶ月の彼女の子どもも一緒でした。
 このページに掲載されている写真は、チェルノブイリ通信47号の表紙を飾ったもので、皆さんの記憶にも残っていると思いますが、この写真に写っている女性がカーチャ医師です。この素敵な写真は、運営委員の津島さんが撮影したもので、とても好評だったのですが、まさか再びこのような形で掲載することになろうとは、思っていませんでした。
 チェルノブイリ支援運動・九州の医療支援活動は、ベラルーシと日本の医療関係者による共同作業により成り立っており、年々、相互の信頼関係は深まっていきました。検診活動を継続させていくうえで、それはとても重要なことなのですが、カーチャ医師は誰よりもそのことに配慮してくれていました。
 「日本の医師が来てくれるのが、とても嬉しい」とカーチャ医師はよく言っていたと、医療通訳の山田さんが涙声で教えてくれました。検診中の誠実な仕事ぶりに加え、検診のない日にも、自宅に招いてくれたり、ミンスクの街を案内してくれたりと、私たちをもてなしてくれました。
 私たちがベラルーシを離れても、メールや手紙を送ってくれるカーチャ医師は、だから私たちにとって最も身近なベラルーシの医師でした。
 そして、昨年、自分が母親になったことを私たちに知らせてくれていた直後の、この悲報です。
 私たちチェルノブイリ支援運動・九州の活動は、たくさんの人のつながりのなかで育まれています。そのつながりが豊かであるほどに、その喪失の悲しみは深いということに、今更ながら、気付かされました。
 謹んで、カーチャ医師のご冥福をお祈りしたいと思います。

カーチャ医師
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