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チェルノブイリ通信 No.68(5)
2007年1月29日発行
NPO法人化と団体名称変更にあたってのごあいさつ
講演会報告 私たちにできること
 〜チェルノブイリと水俣から学ぶ未来づくり〜

第6回ブレスト検診 報告
ベラルーシ・ブレスト州の甲状腺検診
・事務局長を退任した吉本さんからのメッセージ

チャリティヘアサロン・スネガビーク2006 報告
ブレストでの第6回検診に寄せて
医師になった高橋恵理佳さんからのメッセージ
新事務局スタッフ紹介!
工房のぞみ21を訪ねて
事務局長を退任した吉本さんからのメッセージ
人のやさしさを見ることができたこと。
それが一番の収穫です。


吉本さん

 この度、9月末日をもちまして事務局を退職いたしました。会員の皆さまをはじめ、ボランティアさん、専門家の先生方、福岡のNGO関係者の皆さま、ウインドファームの皆さん、運営委員の皆さん、この活動に関わるすべての皆さま、これまでたいへんお世話になりありがとうございました。何かと行き届かない事務局員であったかと思いますが、皆さまにアドバイスやご指導をいただき、これまでの3年9カ月の間、大過なく務めてまいりました。
 特に事務局長に就任した当初はその責任が重く感じられ、一般の人々の「チェルノブイリ」に対する関心の薄れと、それに伴い徐々に支援運動・九州の活動が縮小していくことに不安や焦りを感じていましたが、周りで励ましてくださった方々のあたたかい言葉に支えていただきました。おかげさまで、ベラルーシでの甲状腺ガン検診も継続して実施することができ、昨年は事故後20年目の国際会議にも参加・報告する機会を得られ、NPO法人の申請手続きも済ませることができ、国内イベントのチャリティヘアカットも恒例化しつつあり、今は何とか次の事務局スタッフにつなぐことができてほっとしています。
 退職し、新しい世界に入るために履歴書や自己紹介書を作成するにあたり、支援運動・九州事務局員としての経験を振り返ってみました。国内・国外事業の事務手続き、被災地ベラルーシでの支援活動、広報、イベントの企画・運営、会員さん管理、財務、物販・・、書き出してみて、これだけ多岐にわたることをさせてもらっていたのだと気がつきました。とは言え、ほとんどが手探りの我流でやっていたものなのでどれくらい社会で通用するのかはわかりませんが、良い経験をさせていただいたのは確かだと思います。活動の内容の割に有給スタッフが少人数(2名)であるため一人あたりの負担も大きく、NGOの活動も「ここまでやればよい」という到達ポイントがないことも多いだけに、どこまでやっても際限のないものに見える目の前の仕事にクラクラすることもありましたが、その度に支援運動・九州設立からそれまでの間、事務局の業務を担ってきた先輩事務局員の方々の顔が頭に浮かび、その有能さを思いつつ手本にさせていただきました。支援運動・九州の事務局はこれからさらに充実、パワーアップしていくのだろうとさとこちゃんと由美さんを見て思います。
 この3年9カ月で社会人として得たことも多いですが、私にとっては、事故から20年も経過したのに被災地の人々のことを忘れずに支え続けている日本の人々がいるということを知ったこと、人のやさしさを見ることができたことが一番の収穫です。会員の皆さまから伝わってきたやさしさや人を思いやる心は、事務局が支援活動の裏で重ねる地道な作業を行う上で大きな励みになりましたし、退職したこれからの人生においても一つの指針にさせていただきます。
 私自身の将来のビジョンはいまだ具体的に描けずにいますが、当面の数ヶ月は、福岡でのNGO活動を通じて出会った人たちとのつながりで、フィリピンでマンゴーのフェアトレードに関わらせてもらえることになりました。(人との出会い、これも支援運動・九州の活動に参加して得られた大きな収穫の一つです。)もう少しの間、国際協力に携わることができそうです。
 また、チェルノブイリ支援運動・九州にもこれからも運営委員として参加させていただきます。まだまだ、運営委員としてどのようなかたちで関わることができるのかと模索中ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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