チャリティヘアカット『ヘアサロン・スネガビーク』無事終了!
950円でヘアカットを提供して、その売り上げをチェルノブイリの支援に活かそうという初の試み。たくさんの人たちの協力のもと、無事終了しました。
チャリティヘアカットができるまで
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「雪だるま2号キャンペーン」真っ最中。なんとかお金を集められないかと頭を悩ませていたミキの頭に「チャリティヘアカット」というアイディアがふとうかんだ。ミキは、以前ヘアサロンでバイトをしていたことがあったのだ。
「でも、実際にやるとなると難しいよねえ…」いろんな案を書きつづったリストの中のひとつとしてそのままにされていた“チャリティヘアカット”の文字…
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しかし、その思いつきが日の目を見るのにそう時間はかからなかった。いのうえじんぢさんからの電話だ。
「うちのアニキが、“自分のウデを活かして何か国際協力の役に立てないかなぁ”って言ってるんスけど。」
しんぢさんの兄、充昭さんは「ヘア・ヌーダ」というヘアサロンを経営しているプロのスタイリストだ。なんていいタイミング!!すばらしい申し出!
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こうして、充昭さんの“ひとこと”によって動き出した『ヘアサロン・スネガビーク』。ヘアヌーダは、他の仲の良いサロンと定期的に講習会をしているという。それらのうち『エトワール』『ウェストパーク』のスタイリストさん全部で14名が協力してくれることになった!
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問題は会場さがしだった。髪の毛が散らかるので、なかなかできる場所がない。しかも、人をたくさん集められる場所を借りようと思うと、何万という費用がかかる…
すると、充昭さんのお客さんに専門学校の先生がいて、その学校には広くて立派なスタジオがあるという。しかも、充昭さんがそのスタジオを使えるよう依頼してくれ、難なくOK!バンザイ!
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大村美容専門学校では、スタジオを社会貢献のために2004年度から貸し出す方針をちょうど決めていたところだと言う。しかも無料!そのココロイキに感動!感謝!
ミキは思った。「スタイリストさんたちも、大村美容専門学校も、本業でとっても忙しいはずなのに、こんなに快く協力してくれるなんて…カッコイイ!」
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果たして、ヘアサロン・スネガビークは走り出した。
まずは、「チェルノブイリとは何か?」を特に若い世代のスタッフに知ってもらうことからのスタートだった。スタイリストさんのほとんども専門学校の生徒さんも、事故が起こった頃に生まれているかいないかという世代。事故当時に衝撃をうけた記憶はない。知らないのも当然。しかし、せっかく一緒にやっていくのだから、何のためにこのイベントをするのか、自分の働きで稼いだお金が、どのように誰のためになるのか、しっかり知ってもらいたかった。
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サロンで、専門学校で、チェルノブイリ事故とその影響について説明し協力を依頼してまわったミキは、事故を知らない人たちに伝えることのムズカシさを痛感し、悩んだ。
「今でもまだ被害は続いている。しかも、現地では、生徒さんやスタイリストさんたちと同じ世代のたくさんの人たちが甲状腺ガンで苦しんでいる。でも、どうやったら、日本の若い人たちにも自分のことのようにとらえてもらえるのだろう…う〜ん。」
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しかし、その後、うれしい知らせが!専門学校の生徒さん100名以上から、協力したいという手があがったというのだ!
伝え方は、十分ではなかっただろう。しかし、生徒さんたちにとって、これはプロのスタイリストさんたちから技術を学べるというチャンスでもあり、自分たちの技術を活かし、学びながら国際協力するということが、まったく苦にはならなかったのだ。
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「どうせあんまりお客さん集まらないでしょ。」と充昭さん。そう、どれだけの人を集められるか誰にもわからなかった。ミキにも自信はなかった。
しかし、その言葉がミキに火をつけ、ついに予約は定員を軽く超えた。充昭さんは「ギャフン」と言った。
どうやら、充昭さんの“ひとこと”には、ミキのお尻に火をつけるパワーがあるらしい。
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DJや当日運営スタッフも、個性豊かな面々が集まってきた。それに、手作りカップ、手作りお菓子、手作りハーブグッズまでが、応援にやってきて…いよいよ当日を迎えたのだった。
114名がシャンプー・カット・ブローすることによって生まれた収益46,378円(カット代金・カンパからイベント運営にかかる費用をのぞいた額)は、チェルノブイリ事故被災者支援のためのホルモン剤購入にあてられます。*ホルモン剤は、甲状腺ガンを摘出した人が一生飲まなければならない薬です*
みなさんのご来場、ご協力ありがとうございました!
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